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  • 22年目で総義歯の新製へ

    2022.07.30

    お知らせ&院長のブログ

     総義歯を新しくしたいとある患者さんが来院されました。今の義歯も使えているのだが、だいぶん古くなったので(歳も85だし)新しくしておきたいとのことでした。見ると私が22年前に作った総義歯でした。当時は診療室の治療はもちろん、技工室作業の石膏模型作りや蝋堤作り、人工歯排列や歯肉形成、そして重合と仕上げ研磨に至るまで100%自分が行なっていましたので、その総義歯を22年ぶりに見ますと我が子のように(言い過ぎでしょうか!?)愛おしく思えました。真っ平らになってしまっている歯の咬耗が年月を感じさせます。  現在はさすがに重合をする時間までは取れませんで、100%自・・・

  • 歯周治療による歯肉のクリーピング4 20年目にして…

    2022.07.18

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     歯肉辺縁の発赤が目立つ歯肉炎の症例です。歯周病としては軽度の部類ですが、歯並びの関係でしょうか、右下犬歯の唇側歯肉は色調も他と異なっているので、おそらく歯肉はあるもののそこだけ骨の裏打ちがなく歯根が露出している裂開(dehiscence)の状態だと思われます(赤矢印)。案の定、スケーリング後その薄い歯肉は退縮してしまいました(緑矢印)。これ以上の退縮は避けたいため、歯磨きの際は、優しく歯肉を傷つけないような意識でとアドバイスさせていただきました。歯周病自体は軽度のため、年に一回のメインテナンスを継続していただいているのですが、約20年かけて当初の歯肉の位置に戻ってきた・・・

  • 地元の歯科検診 2022

    2022.07.09

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     4月から6月にかけて、みどり保育園・西の杜学園(小中一貫校)・北部中学校と歯科検診を行いました。担当歯科医としての毎年恒例の事業です。そして7月、今年最後の検診として知的障害者支援施設「こもれびの里」に伺いました。コロナ禍のため3年ぶりでした。ここでは素直に口を開けてくれる人もいれば、なかなか開けてくれない人、たまに手を出す人もいますので、体力勝負の3時間15分となりました!  検診対象者100余名を午前中に無事こなすことができたのは、効率よくアシスタントしてくれた3名の当院スタッフと万全の準備をしていただいた職員の皆さんのおかげです。感謝!  …そして午後から・・・

  • 2022年 臨床歯科を語る会

    2022.07.05

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     40余年の歴史のあるこの会が、7月1・2・3日の3日間のスケジュールで(2019年以来)3年ぶりに現地開催されました。数多ある学会の中でも、「歯をみて・口をみて・人をみて」の臨床姿勢ををこれでもかと追求している会はないだろうと思っています。決して流行りに惑わされず、派手ではない「地味な臨床を地道に」のコンセプトにも賛同しています。本来の歯科医療がそこにあるような気がしています。  私も開業以来この会に参加していますが、2018年から企画運営など任される実行委員の一人に任命され5年になります。開催までの準備も大変なのですが、当日の座長の進行役もなかなかの重圧です。・・・

  • デジタル画像診断機器導入

    2022.06.16

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     ここ数年、アナログのパノラマレントゲン撮影機器の調子が悪く、画質が汚れて仕上がってくるようになっていました。さらにこれまで撮影した膨大な数のフィルム保管場所問題も起きていました。私自体はアナログは嫌いではないのですが、この2つの問題を解決すべく、今回CT撮影も可能なデジタルパノラマレントゲン撮影機器を導入しました。今後は被曝量の問題も含めて効率化が図られていくことでしょう。しかし経験上、便利になればなるほど機器が増えれば増えるほど、間違いなく故障が増えます。これは痛いほど実感しており、覚悟しなければなりません。  大きな範囲(口腔内全体)を撮影するパノラマ写真に・・・

  • 歯周治療による歯肉のクリーピング3〜補綴歯〜

    2022.06.07

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     前歯部の補綴(かぶせもの)は、装着した時が一番綺麗で、時間の経過とともに(特にむし歯というわけではないのですが)見栄えに問題が出てくるとよく言われます。それは歯肉が退縮していく(痩せる)ことから始まるのだと思うのですが、厚みの少ない日本人にはある程度仕方のないことなのかもしれません。  当院の補綴治療においても歯肉退縮は少なからずありますが、そんな中において、年月が経つごとに自然な感じになっていく症例も存在します。そのような症例は歯肉の退縮は見られず、むしろクリーピングが起きていることによりそう見えます。  歯周治療を行い、補綴を新しくやり直した、メインテ・・・

  • スタディグループ富山剱の会例会発表

    2022.05.29

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     先日の北陸日顎会研修会での発表会に引き続き、たまたまその一週間後に富山剱の会での発表もあり、今月は(今月から)忙しくなってきています。今回の発表はスタディグループでの発表ですので、講演というよりも自身が行った治療に対して、その考え方や施術が適正だったのか改善点はないのかなど、多くの先生方とディスカッションをして、さらにより良い治療を提供できるよう学ばせてもらうための発表ということになります。  今回は、20年前に行った全顎治療に対して、定期的なメインテナンスを継続して初診から20年経った今、その治療方針や治療内容は適切だったのかを検証してみたという内容にさせても・・・

  • 第3回北陸日顎会サテライト研修会

    2022.05.15

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     5月22日(土)19:30より、表題研修会がzoom開催されます。まだ現地開催は難しいのではないかということで、昨年同様今年もオンライン上での研鑽と決定しました。今回は石川県野々市市でご開業の道上先生と僭越ながら私が演者の予定となっています。実際のところその発表内容は、今年の第40回日本顎咬合学会で講演の予演のようなもので、参加される会員の先生方にいろいろとご意見をいただきたいと思っています。北陸日顎会会員限定の研修会のため、視聴するには入会して会員になることが条件ですので悪しからず。  それにしても素敵なポスターを作っていただきました。第1回、第2回のものとは・・・

  • 日本歯科評論5月号

    2022.04.28

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     パーシャルデンチャー(部分入れ歯)の原稿を書かせていただきました。と言っても教科書的なものではなく、より実践的なもので、術後起こりうるトラブルに対応できるような、つまり「次の一手」を考慮したパーシャルデンチャーが患者さんにとって大切なのだ、というような内容のものを執筆させていただきました。いつもは8,000字ぐらいの依頼が多いのですが、今回はその半分4,000字ということで、逆にシンプルにまとめ上げるのは苦労しました。  今回の企画のコーディネーターとして私を推薦していただいた牧宏佳先生には心から感謝したいと思います。また尊敬する天草の松田光正先生、静岡の森本達・・・

  • 氷見市芸術文化館建設中

    2022.04.24

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     氷見市民会館が解体され、これまで大きな催し物や発表会は高岡市の公共施設で行われていました。私は市民の発表の場が市外で行われることに強い違和感を感じていました。旧市民病院跡地(当院のそば)に只今建設中の氷見市芸術文化館はその問題を解決してくれる待望の施設となります。それだけではなく、多くの芸術を招き入れできるような環境整備をするそうでさらに期待が膨らみます。今年の10月8日がこけら落としとなり、数ヶ月はオープニングイベントが目白押しです(ポスター参照)!  ただの発表会の箱を作るのなら、このような規模(800人収容)の建物は日本中に数知れず存在し、One of t・・・