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総義歯(総入れ歯)の人工歯排列 〜上顎臼歯部編〜
上顎前歯部を排列したら(本来は下顎前歯部排列が望ましいと思いますが)私は上顎臼歯部の排列に取り掛かります。やはり、咬合平面上に「左右バランスよく」「舌房を確保するように(舌が窮屈感を感じないように)」排列することが大切です。左右のバランスに関しては上顎の正中に対して対称的に並べればいいと思われがちですが注意が必要です。というのも、人は必ずしも対称的な形態というわけではないことと、下顎の位置が器質的にすでに偏位してしまっている患者さんが少なからずいらっしゃるので、上顎を基準として臼歯を排列してしまうとそれに伴って排列することになる下顎の人工歯の位置が明らかな非対称(アンバ・・・
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午後三時の惨事😭
午後の診療が始まってしばらくしてからのことでした。突然大きな衝撃音とともに車のクラクションが鳴り続けました。私やスタッフ、そして患者さんもびっくりです。音の感覚に近さを感じましたので、確認のため外に出ましたら、信じられない光景が入ってきました。 当院に自動車が正面衝突しており、柱のデザインの外壁が押し潰されているではないですか! もちろん自動車も大破しており、幸い運転手はじめ同乗者はエアバックで守らて怪我はなかったようでした。 それにしてもショックです(号泣)! その後業者に頼んだら、震災の関係上多忙で、すぐには着手できないとのことでし・・・
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ホワイトデー = バレンダインのお返しデー
ありがたいことに毎年バレンタインデーには、当院スタッフからチョコレートをいただいています。ちょうど妻の誕生日も近いため、合わせて彼女にもプレゼントをいただいている次第です。準備してくれることに本当に感謝なのですが、悩みはホワイトデーのお返しに何がいいのか?です。品物ですと好みもありますし、みんなが喜んでくれるものを探すのも大変です。 妻との協議の結果、昨年に引き続きこれが一番喜んでくれるだろうということになりました。 特上です!しかも私も妻もいただけますし!今後この日の風物詩にしようかと(笑)
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パパママ体験教室@いきいき元気館
3月10日(日)はいきいき元気館(現在、能登半島地震のボランティア災害対策本部)で、もうすぐ出産予定のご夫婦を対象としたパパママ体験教室が開催されました。私は氷見市健康課の依頼を受けて、妊娠中におけるお口の健康管理・健康づくりについての講話をしてきました。4組8名のご夫婦が参加されていました。 成人(特に妊婦)に関しては歯周病のこと、これから生まれてくるお子さんに関しては口腔機能の育成とむし歯のことを限られた時間ではありますが、できるだけ噛み砕いてお話ししてきたつもりです。 妊娠中ということもあり、私も含めて皆さんマスクを着けられていますので、表情が今・・・
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咬み合わせベーシックセミナー@名古屋
今週末は、日顎学会主催の上記セミナー(ハンズオン)が開催されましたので、私は受講生(歯科医師)のアドバイスをするインストラクターとして参加させていただきました。セミナー講師は(私の師匠になります)仙台でご開業の菅野先生ですので私自身襟を正しての参加でした。師匠がデモを行う咬合採得という下顎の位置を記録採取する手技は流石にみなさん釘付けでした! 私が担当した受講生は臨床経験が1年の新米歯科医師のお二人でしたが、バイタリティに溢れていましたので、私もモチベーション上がり調子でお手伝いさせていただきました。 菅野先生に関しては、80を過ぎても今なお臨床の仕・・・
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総義歯(総入れ歯)の人工歯排列〜上顎前歯部編〜
2021年8月のこのブログで総義歯の人工歯排列に関して書かせてもらいました。今回はもう少し詳しく3回ぐらいに分けて書こうと思います。その時に排列順序として、⑴上顎前歯部→上顎臼歯部→下顎前歯部→下顎臼歯部 と書きましたが、実際私が師匠から教わったのは、⑵上顎前歯部→下顎前歯部→上顎臼歯部→下顎臼歯部でした。石膏模型にロウ堤を上下とも何度も出し入れしながら進めていくと、⑵は徐々に位置関係がズレてしまうことを何症例も作っていくと経験するようになり、その中で最もズレが少なかったのが、先に上顎の人工歯を並べてしまって固定してしまう(=咬合平面が固定される)やり方でしたので、い・・・
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日本顎咬合学会中部支部北陸地区認定教育研修会盛会
ホテル金沢で開催された上記研修会が盛会でした。60数名の参加者のもと演題「顎咬合学の面白さを知ろう〜補綴治療の可能性と役割〜」での吉木邦男先生のご講演でしたが、多くの症例を提示していただき、吉木ワールド全開の3時間でした。 ちなみに私はこの企画の総責任者なのですが座長も務めさせていただきました。本当にいい講演内容だったと思います。得られた知識を明日の臨床に活かしていきたいです。 また、その前日には、せっかく東海地区の先生方がお越しになるので、同ホテルの会議室を使って東海・北陸合同勉強会も開催しました。4名の発表者の発表のもとディスカッションが繰り・・・
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日本顎咬合学会中部支部北陸地区認定教育研修会まであと10日
今日届いた学会のニュースレターには、昨年12月に開催された中部支部学術大会の報告のページがありました。当日活躍した北陸日顎会の先生方の顔写真も掲載されており何よりです! さて、その北陸日顎会が企画運営している認定教育研修会まであと10日となりました。まだまだ参加登録者が少ないようです。 18日(日)9:00~12:00 ホテル金沢で開催されます。いい講演ですので、歯科関係の皆さま、是非参加登録のほどよろしくお願いします🙇
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「新・力を診る」
最近発刊された書籍です。10年くらい前に書籍「力を診る」が世に出てからずっと売れ続けていたらしく、せっかくなのでそのブラッシュアップ版をということで、今回発刊に至ったということを聞いています。私は縁あって編著の先生から執筆のお声をかけていただき、数ページだけ担当させてもらいました。表紙の著者の面々のお名前を見るとどれも有名な先生ばかりで、その一員に指名されたことは大変恐縮とともに光栄に感じています。 同業者の方は、是非とも読んでただきたい一冊です!
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雪国仕様の自動車はこうあるべき!?
今も深々と雪が降っていますので、数日は通勤で雪道に挑むことになるでしょう。震災の影響を受けている道路は除雪車が入れないため、さらに活動に制限がかかる人もいらっしゃるかと思います。私はこの時のためだけに常時四輪駆動車に乗っています。それでも雪道の凸凹は侮れなくてスタックすることもあるのですが、強みはそうなったとしてもタイヤ4本のうちの少なくとも1本は地についているので、ローで全開か、場合によってはバックで抜け出すことが出来ます。例えば前輪駆動車なら前輪が乗り上げてしまえばお手上げというわけです。やはり車の馬力は雪国の雪道には必要です。 もう一つ大切なのは視野の確保で・・・