咬み合わせ治療

① 初診時。過去に大掛かりなかぶせもので治療はされていますが、むし歯などが進行し、咬むところがなくなっている状態。下の歯が外から見えなくなるくらい顎の位置がズレてきています。

② 初診時のレントゲン写真。機能していない残根が多い。奥歯が咬めなくなると、咬合は崩壊します。

③ 歯をできる限り残しながら仮歯を利用して、下顎を３次元的に安定した位置に導いて咬めるようにしていきます。ここがテクニックです。

③ 歯をできる限り残しながら仮歯を利用して、下顎を３次元的に安定した位置に導いて咬めるようにしていきます。ここがテクニックです。

④ 安定した下顎の位置と咬み合わせを踏襲するよう最終的なかぶせものに替えて咬合再構成が完了しました。

④ 安定した下顎の位置と咬み合わせを踏襲するよう最終的なかぶせものに替えて咬合再構成が完了しました。

⑤ 治療終了（＝メインテナンス開始）から約４年経過時のレントゲン写真。歯のない部分はブリッジやインプラントを活用した方法で機能回復を図ったケースですが、安定した状態を維持しています。

① 初診時。むし歯、歯周病、歯の欠損などにより、咬合が崩壊しているのがわかります。また歯垢も目立ち、お口の中の衛生管理が悪いことも伺えます。

② 初診時のレントゲン写真。むし歯や歯周病の進行していることがわかります。結果的には上の歯４本のみ残すことができました。

③ 仮歯と仮義歯を活用して、安定した下顎へと導きながら咬み合わせの治療を行っているところです。下の仮義歯は顎が安定していくように工夫された形態に設計しています。

③ 仮歯と仮義歯を活用して、安定した下顎へと導きながら咬み合わせの治療を行っているところです。下の仮義歯は顎が安定していくように工夫された形態に設計しています。

④ 安定した下顎の位置と咬み合わせを踏襲するよう最終的なかぶせものや装置に替えて咬合再構成が終了しました。

④ 安定した下顎の位置と咬み合わせを踏襲するよう最終的なかぶせものや装置に替えて咬合再構成が終了しました。

⑤ 治療終了（＝メインテナンス開始）時のレントゲン写真と上下顎面観。歯のない部分に対して上顎はブリッジと部分床義歯、下顎は総義歯を利用して機能回復を図っています。

臼歯のかぶせものが二重に装着されており、何かしらの事情がありそうなお口の中でした。

資料をとり模型用いて咬合診査をしました。顎の位置と咬み合わせがズレており、顎を支えている筋肉に異常な負担がかかっていることがわかりました。これが諸症状の原因です。臼歯部低位咬合と診断しました。

顎の位置に咬合を合わせるため、まずは臼歯部を仮歯に置き換えました。これだけでも症状は楽になります。

単に患者さんに噛んでもらうやり方ではできない、適正な顎の位置を見つけ出し、咬合を改めで確立させる「咬合採得」という技術がこの治療には必要となります。

さらに、過緊張している顎の筋肉をリラックスさせるため、スプリントという装置を利用して、さらに安定した顎の位置に導いていきます。下顎の位置は変化していき、症状はさらに楽になっていきます。この調整も技術が必要です。

症状が改善したため、最終的なかぶせものを装着しました。

このケースのように、歯がもともと揃って並んでいても、うまく咬めない環境を、筋肉のリラックスを図りながら下顎の位置を確認し、しっかり咬めるように改善していく治療こそが、本来の咬み合わせ治療かもしれません。