2021/09/26

お知らせ&院長のブログ

歯の自然移動の活用2

 歯周治療で歯の機能を回復させる手技としての自然移動の活用は非常に有効だと考えています。しかし、ただ闇雲に咬合圧を完全遮断すればよくなるというものではありません。その歯がかなり都合悪くなったのは、もしかしたらそのお口の中で重要な役割を担っていたからこそ悪化してしまったとも考えられるため、その点も考慮が必要になります。

①十分な炎症のコントロールが必要です。歯周基本治療ですから徹底したルートプレーニングが必要です。②噛まなくする期間は3〜4ヶ月を目安に。③その期間、同側には必ず噛める歯が残っていること。なければ入れ歯でもいいので噛み合わせが狂わないようにすること。といった留意点があります。

歯周組織の良好な回復が図れれば、単独での補綴も十分可能です。