2021/12/27

お知らせ&院長のブログ

歯周治療による歯肉のクリーピング

 歯周治療のビフォア・アフターでたまに見られる所見です(緑矢印から赤矢印)。炎症の存在によって失われた歯肉のコラーゲン線維が回復し張力が発揮されることによって起こる現象と思われますが、プラークによる歯肉の炎症というよりも、ブラッシング圧による傷の炎症の方が強い場合に見られるような気がします。ですから歯周治療といってもスケーリング・ルートプレーニングも大切ですが、ブラッシング指導(磨き方の改善)がポイントなんでしょう。だからといって基本的に当院はクリーピングさせるためのブラッシング指導はしておらず、磨き残しがないように効率のいい力まない磨き方(通常の歯磨き指導)をしているだけです。結果的にクリーピングしているものですから、患者さんも言われて初めて気づくようで、結構喜んでもられます。