いちごメモ
今日は午前中医院での歯科治療、午後は富山市で障がい者歯科治療、そして夜は氷見市民病院で会議と何かと忙しい日でした。その会議は「氷見市在宅医療介護連携推進会議」で、訪問医療や介護に関わる代表者が集まり、活動報告や今後の課題などを話し合いました。今回の課題の焦点は終末期医療でした。
「いちごメモ」ってご存知でしょうか? この名前は氷見市だけのものだと思うのですが、介護や訪問診療に携わっているものならば全員知っているメモで、一人ひとりの患者に付く「氷見市連携ノート」(日付ごとに様々な項目で患者のコンディションを記載して情報の共有に役立っているノート)の中にあるものです。

いちごメモとはいわば、「人生の最終段階の医療についての意思表示メモ」なのです。

衰弱している本人の今の意思がわからないとか、家族が決断しなければいけない場面とか、困ることは介護をしていて多々あると思うのです。いつ記載してもらうのか? などに関しては今後の検討課題もあるようですが、実際これがあると、医療や介護の現場も非常に役立つとのことで、このメモに基づいて終末医療を遂行した人もいらっしゃるとのことでした。今後はもっと必要になってくるのかと思うのですが、まだ認知度がないため、自分が介護などに関与していない時期からこの存在を老若男女多くの人に知ってもらうべきという意見が大半でした。ということで多くの人に存在だけでも周知してもらうために、当院にも近々待合室にリーフレットを配置する予定です。