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CASE
人の記憶とは曖昧なものです。当時結構衝撃的な経験をしても、時間とともに忘れてしまったり、覚えていたとしても知らず知らずに1の事が10に誇張されたりしてしまっているものです。いつの間にか「トンビ」が「トンボ」になってしまっては、受け止める側に大きな違いや勘違いが生じてきて困るのです。
歯科治療は「記憶より記録」といわれています。文字による記録も大切ですが、受け止め方に誤差がでやすいという欠点があります。一方で、写真での記録は誰が見ても事実そのものがそこにありますので、正確に情報を共有することができます。したがって私が重要と考えているのは、口腔内写真とレントゲン写真なのです。
口腔内写真においては、すべてデジタルで管理していますが、以前はアナログ写真でしたので、たまってしまった数万枚にも及ぶマウントスライド写真保管はかなりのスペースを要します。
数万枚におよぶスライド写真は大きな保管スペースを要します。
当時は銀塩カメラのため、ネガフィルムをマウント仕上げにしてスライド写真として保存していました。
歯科治療は「記憶より記録」といわれています。文字による記録も大切ですが、受け止め方に誤差がでやすいという欠点があります。一方で、写真での記録は誰が見ても事実そのものがそこにありますので、正確に情報を共有することができます。したがって私が重要と考えているのは、口腔内写真とレントゲン写真なのです。口腔内写真においては、すべてデジタルで管理していますが、以前はアナログ写真でしたので、たまってしまった数万枚にも及ぶマウントスライド写真保管はかなりのスペースを要します。
実は歯科治療における記録の大切さはそれだけではなく、規格性をもって経時的に撮影を継続していくことで、「比較」できることがさらに重要と考えています。というのも、それらの記録写真を観察検討することで、何かしらの変化などの気付きが生まれ、その原因の推測を立てながら、次の治療で活かし検証していく、という繰り返しによって、教科書には載っていない(教えてくれない)貴重な「経験則」を得ることができます。この引き出しを多く持っている人が一般的には名医と呼ばれているのではないかと私は捉えています。規格性のある経時的な記録写真の不断の比較検討姿勢は臨床力をつけるための不可欠な取り組みだと考えています。そしてこれが当院の理念の一つのある「向上心の継続」に合致します。
規格性のある経時的な写真の比較検討から得られる気付きは、何ものにも代え難い貴重な経験則を生み出すきっかけとなります。
治療例