2021/08/13

お知らせ&院長のブログ

ルートプレーニングの威力

歯周炎は歯を支えている歯槽骨がなくなっていく病気ですが、当院での歯周治療は歯周基本治療というものを重視しています。この治療で歯周組織の回復が見込まれない場合は、一般的に歯周外科治療が必要となります。

限局して歯槽骨が深い位置まで溶けて無くなっています(緑矢印)。垂直性骨欠損といわれています。本来はメスを用いた歯周外科治療が必要なのかもしれませんが、この症例は外科をせず、歯肉に隠れた深い歯周ポケットの歯根面を滑沢にしていくルートプレーニングという歯周基本治療での技術で徹底した歯垢歯石の除去を行いました。その経過です。

歯槽骨が徐々に回復して歯周炎は治っています!あたかも再生療法を伴った歯周外科治療をしたかのような治り方をしいます(赤矢印)。特別なオプションを用いずとも、基本を大切にした忠実な処置のみで十分治せることを示した一例だと思います。