2022/01/09

お知らせ&院長のブログ

歯周治療による歯肉のクリーピング2

 全顎治療が必要となり歯周基本治療を行った症例です。もちろんブラッシング指導から始めています。これも前回提示した症例と同様に下顎の前歯部とくに犬歯の唇側歯肉のクリーピングが見られ、露出していた歯根面が見えなくなっています(緑矢印→赤矢印)。この約10年の経過を見ると、犬歯の咬耗が激しいにも関わらずクリーピングが見られることから、(症例数が少ないので断言できませんが)歯肉退縮に咬合力の関与は少ないのではないかと推察されます。クリーピングの近道はやはりブラッシング方法の改善なんでしょうね。