午後の診療が始まってしばらくしてからのことでした。突然大きな衝撃音とともに車のクラクションが鳴り続けました。私やスタッフ、そして患者さんもびっくりです。音の感覚に近さを感じましたので、確認のため外に出ましたら、信じられない光景が入ってきました。

　当院に自動車が正面衝突しており、柱のデザインの外壁が押し潰されているではないですか！　もちろん自動車も大破しており、幸い運転手はじめ同乗者はエアバックで守らて怪我はなかったようでした。

　それにしてもショックです（号泣）！　その後業者に頼んだら、震災の関係上多忙で、すぐには着手できないとのことでした。時間がかかりそうです。しばらくこのままっていうのはキツイですね。

　当院の横には道を挟んでホームセンターの駐車場があるのですが、どうも前向きに駐車しようとしたところ、ブレーキではなくアクセルを全開にしてしまい、車止めを超えて、道路を突っ切ってすごい勢いで衝突したらしいのです。そう思うと通行人に怪我がなかったのは奇跡でした。そしてその柱の外壁に当たってくれてよかったと思いました。もし少しズレたことろで衝突していたら、外壁は崩れ窓ガラスも割れて、何より診療台に座っていた患者さんに被害が及んだかもしれません。そういう点では本当に不幸中の幸いでした。

　建物は揺れはせずに音だけすごかったのですが、診療室内の壁を見てみますと、ちょうど衝突部に相当する位置に突き出ているものがありました。衝撃の強さを物語っていると思います。衝突と同時に出てきたようですので、これもケガ人がいなかったことは幸いでした。

　能登半島地震にも耐えたこの建物でしたが、さすがに自動車が正面衝突しますとこんな感じになります。また皮肉にも今日は次男の歯科医師国家試験発表の日でした。午後二時に朗報を受け、その1時間後には「午後三時の惨事！」‥‥いいこともあれば悪いこともある、天国から地獄、人生を感じた一日でした。